小川未明が書いたこの童話が、本当に面白くて、興味深い。
光と闇の強さが、はじめは同じくらいだったのに、最後には光が輝くことをやめ弱くなってしまい、闇がさらに活発になり強くなってしまう。闇の勢力が猛威をふるい世の中が不幸で一杯になる前に、光の勢力もなんとか一歩前に踏み出さないといけないのに、エンディングでは、光の勢力はただ諦めてしまった。そんな〜あんまりではないか。。。と後味の悪いお話。
闇の勢力が、強くなってゆくのと、光の勢力が強くなるのでは、闇の方がより早く強く成長して行けるように見えて、それはこれまでの地球の様子とダブって見えてきてしまう。そして自分の心の中の葛藤ともダブってくる。
これは小川未明の問いかけのように感じてくる。
戦後の日本から、未来に向けて、これでいいんですか?と言われているような気がする。
光の勢力は、元々闘いを好まない傾向があるのかもしれないが、光の戦士になるというのは、今まさに必要とされていることなのではないかと思う。光の戦士らしい闘い方があるし、果たしてそれは今の時代で言うと誰みたいなのか?どういう行動なのか?
なんの影響力も持たない私だけれども、自分だったら何ができるのかと言うことを考えている。
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