私が住んでいるハワイの小さな島には、劇場がない。
フラのイベントや儀式など、屋外のスペースに仮設舞台などを組んでやっているようです。
オアフ島にはきちんとしたコンサートホールや、バレエやミュージカルができるような劇場がある。去年どうしても観たいバレエがオアフに公演にくるということで、飛行機に乗ってオアフ島に観に行ってきました。
久しぶりの舞台鑑賞、しかもYoutubeの広告でたくさんに目にしてきたバレエで、とても楽しみにしていたのですが、正直あまり自分の好みのタイプではなかったので、ちょっとガッカリしてしまったのですが、逆にどうしてこのバレエが興行的に成功しているのか?というという疑問を、鑑賞しながら謎解きをしておりました。ちなみに、終演後はハワイの観客たちは、スタンディングオベーションでした。ハワイの人たちは、NYからきたバレエに、よくきてくれた!とすごく感謝の気持ちで拍手しているように感じました。やはり私のように舞台公演に飢えている人が、ハワイにはたくさんいるのだなと思いました。観客の中には、家族連れが多く見られ、子供たちがみんなお母さんにお洒落させてもらって、可愛らしかったです。
公演後、私は、なんともいえないような感情を抱きながら劇場を出ました。公演には好みのタイプと好みではないタイプとあるし、それは仕方ないのですが、久しぶりの舞台でワクワクしていたので、気持ちが宙ぶらりんになったような気持ちで帰り道を歩きました。
その時、私の目の前に、チュチュのようなワンピースをきた5歳くらいの少女が現れて、先ほど観たバレエの余韻に浸るように、踊りながら帰る人の流れについてゆきながら、踊らずにはいられないという感じで踊っていました。本当に楽しそうに踊っていました。
きっとこの子は、この舞台を観て舞台の素晴らしさを体感し、体が自然と高揚感と共に動き出しているんだと。きっとこれがすごく大事なことなのかなとその時感じました。
舞台を観た後、こういう子供が観て、こうやって余韻を持ち帰ってくれていること、これは私もかつて、大学時代でしたがありました。そういう舞台に会えて幸運だった。そしてそれはまるで自分の将来の道を照らしてくれていたように今は思う。
自分の命が尽きるまで、そういう誰かの心に炎を灯せる舞台公演が作れる自分でいたいと思っている。ではでは
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