先月5月に、忠臣蔵2021の公演がありまして、もう20年近く前に衣裳デザインした作品が、演出も新たにして再演されました。
私は、ハワイにいながら、静岡にいる衣裳スタッフをリモートで新たな衣裳のデザインや、このご時世でマスクが必要になったので、役者用マスクの追加のデザインなどをしました。
やはりリモートでの衣裳デザインは、自分からぐいぐいと向かい合って行かないとならないものだと実感しました。ふわっと関われば、ふんわりとしか自分のエネルギーが伝わっていかないですね。今後はもう少しシャープに取り組んでいきたいと言いますか、最初に確実な人に直接「聞いておくべき事、伝えるべきこと」をクリアにする必要があったように思いました。結局、デザインするときには、そういうプロセスをデザインすることも、大きな仕事の一部となりますね。ただ色彩が素晴らしいものが仕上がるとか、時代に沿った衣裳を用意できるとかそういうことだけではなく、コミュニケーションを含む多様化したスキルが、舞台をクリエイトするチームのメンバーとしては、必須で、それはこの仕事に限らず多くの仕事にも同じかと思います。
ともかく、このご時世ですし、特に私は海外に住んでいるので、リモートでもクオリティを上げていけるように、意識的に取り組んで行こうと思っています。
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