アンティゴネの衣裳であるボディスーツは、グレーのボディスーツに白いラインが立体的に入っています。
この白いラインの入り方によっては、体型がかなり違って見えてきてしまいますので、その辺は、仮縫いをしながら、なんどもなんども修正を重ねてラインを選んできました。
それも30人近くの役者さんたちの共通のボディスーツなので、皆さん体型ももちろんそれぞれですので、人によっては特別にラインの位置を変えたり、ここは不要と思うラインを取り除いたりとしていました。特に女性はちょっとしたことで体の美しさが出てきますし、さらには気になる部分をラインの入れ方次第でカバーすることもできたりします。私もいまだにこの作業は、楽しいですが難しさを感じます。ある程度の法則性はあって、ある程度までは素敵に見せられますが、その人それぞれ体型が違うわけですし、その度に衣裳のデザインも違いますから、こうすればいいんだ!という小さな発見を積み重ねながら、やっていっているという感じです。
初日から1ヶ月くらい前までの期間では、ハワイにいる私と日本にいる衣裳スタッフとのスカイプでのやりとりとメールでの写真を修正しながら、こういったことをしていました。役者さんに仮縫いのモデルなど最初は頼みにくいのかと思うのですが、最初は衣裳スタッフ自らボディスーツを着て、チェックを受けてくれました。
最初は、とても恥ずかしそうにしていたスタッフも、だんだんと着こなしてゆき、回数を重ねるごとに様になってきていったのを思い出します。
楽しかったな。。。と思うのは自分だけだろうか。。。
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